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第21回RBA野球大会 日曜ブロック決勝戦(11月14日)

清水建設が延長サヨナラ勝ち 10年ぶり4度目優勝

   
   サヨナラ勝ちした瞬間                山寺監督を胴上げする清水ナイン

 清水建設が延長サヨナラ勝ち 10年ぶり4度目の優勝――第21回RBA野球大会日曜ブロック決勝戦、東電不動産−清水建設戦が11月14日(土)、東京ドームで行われ、0−0の投手戦のまま延長戦となり、清水が敵失でサヨナラ勝ち。10年ぶり4度目の優勝を飾った。小寺投手が7回を2安打完封。東電は試合を優位に進めたが、最後に痛恨のミスが出た。清水投手は7回を1安打に封じる好投を見せたが報われなかった。


清水ナインと関係者

 

東電不動産 0−1 清水建設

1
2
3
4
 
合 計
東電不動産

清水建設

1x

(延長サドンデス)


祝勝会で挨拶する山寺監督(左端)と隣は吉田瑞主将

ここが見どころ 記者の勝手予想

(11月12日掲載)

 第21回RBA野球大会日曜ブロック決勝戦が東電不動産−清水建設戦が11月14日(土)東京ドームで行われる。東電は参加3年目にして初。清水は10年ぶり5度目の進出だ。勝敗を占ってみた。

走攻守揃った東電不がレーティング上位で優勢

 記者のレーティングは東電不動産が83、清水建設が75。格付けの上では東電が優勢だ。

 東電は、走攻守がよくまとまったチーム。チーム打率.209の貧打≠ナも勝ち上がってきたように、これまでエースの清水が好投し、機動力を使い少ないチャンスをものにしてきた。堅い守りも決勝進出の原動力だ。投手防御率は3.12だ。

 決勝戦も、エース清水が先発するのは間違いない。清水は肩痛を抱えているが、準決勝戦から1カ月半間隔が開いており、万全と見た。力で抑えるタイプではないが、変化球のキレがよく三振も取れる。絶好調なら相手をねじ伏せる力がある。

 ノーヒット・ノーラン試合を記録したこともある篠宮や幾田も投げられる。

 守りの要の捕手は飯塚。開幕当初は欠場し、チームも厳しい状況に追い込まれていたが、後半戦からは常時出場しチームを勢いづけた。清水との呼吸もぴったり。打率は1割だが、もともと打力のある選手。決勝戦で憂さを晴らすか。

 攻撃陣は五月女、古内、森らが1、2番を打ち、打率4割以上の主砲田中らが還すのが得点パターン。篠宮も勝負強く、清水は打力もある。

 初出場でチームが舞い上がってしまう危険性もあるが、普段どおり戦えば勝利は見えてくる。冷静になれるか、小野監督の采配も見ものだ。

1〜4番まで3割打者 清水建設には勢いあり

 レーティングの上では劣勢の清水建設だが、好材料もある。勢いだ。準決勝戦では、小寺投手が好投し、7連覇中だった日曜最強のケンコーポレーションを2−0で下した。大きな自信につながっているはずだ。

 もう一つは、過去総合優勝が1回、総合準優勝が2回、ブロック準優勝が1回と歴戦の上では東電を圧倒していることだ。優勝からは9年遠ざかり、ドーム経験者も少数派になったが、経験は大きな武器となるはずだ。

 投げるのは小寺。松山商−城西国際大卒の小寺は、松山商時代は1年生からベンチ入りし、2年生のときに甲子園ベスト4。大学4年では主将。本来は野手だが、準決勝戦では金子捕手の好リードもあり、強打のケンコーポ打線を3安打ゼロ封した。

 打線は、打率4割を誇る小寺を筆頭に野村、茂野、金子が3割以上をマークしており、上位打線の破壊力は東電を上回る。チーム打率も.284で、東電を大きく引き離している。下位にはドーム経験者の野尻、橋口、山中らが控える。 

 ヒットエンドランスクイズなどを面白いように決めた機動力を生かせば、勝機も生まれる。今季から監督を務める山寺監督はかつての黄金時代≠フメンバーの1人。勝ちパターンは知り尽くしているはずだ。


(牧田 司記者11月14日)

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