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第21回RBA野球大会 水曜ブロック決勝戦(12月8日)

旭化成ホームズが4年連続 10度目の優勝

   延長サドンデスで住友林業下す


旭化成ホームズがサヨナラ勝ちした瞬間(捕手は鈴木)

 旭化成ホームズが4年連続10度目の優勝――第21回RBA野球大会水曜ブロック決勝戦、住友林業−旭化成ホームズの試合が12月8日夜、東京ドームで行われ、 7 回延長サドンデスの末、旭化成ホームズが2−1で住友林業にサヨナラ勝ちした。旭化成ホームズ今野、住友林業稲田投手とも6回を無失点に抑えた。最後はミスで決着がついた。

 勝った旭化成は日曜ブロックの覇者・清水建設と総合優勝をかけて戦う。


延長7回の裏、パスボールで同点のホームを踏んだ旭化成ホームズ青木紘(本塁ベースカバーをするのは西野投手)


住友林業 1−2 旭化成ホームズ

1
2
3
4
 
合 計
住友林業

旭化成ホームズ

2X

(延長サドンデス)

「こうなったら始発まで飲むぞ!」住林応援団


記者が飲みながら記録をつけていたら、声を掛けてくれた住友林業の応援団。8人のうち3人は住友林業の家に住んでいるとか。左から4人目は一級建築士で海外事業本部の海外レジデンシャルグループマネージャー(同本部は、海外で住宅開発を行っているが、同部署は海外で勤務する日本人サラリーマンなどに帰国後の住宅についていろいろアドバイスしたり紹介したりする窓口。さすが、やることが違う)

ここが見どころ 記者の勝手予想

(12月3日掲載)

旭化成ホームズ 3連覇中 9度目V目指す

 記者のレーティングは旭化成ホームズが90、住友林業が83。格付けの上では旭化成が優勢だ。

 旭化成は、今回が6年連続11度目の東京ドーム進出。現在3連覇中で9度目の優勝がかかっている。総合優勝も過去7度達成しており、自他ともに認める史上最強軍団だ。走攻守どれをとっても穴がないのがその理由だ。

 投手は、明大準硬式出身のエース今野がいる。今期はこれまで2失点し2年ぶりに自責点がついたが、体調が万全ならほぼかんぺきに抑えられる。15回投げて四死球がわずか1個しかないように、コントロールが抜群。

 2番手の平山もいい。これまでは立ち上がりに不安があったが、これも解消しつつある。今野の陰に隠れて印象は薄いが、水曜ブロックでは水準以上の力がある。大差がつけば登板機会もあるか。攻撃面では、1番打者の北寒寺を筆頭に打率6割を誇る三好、4割打者の深海や山本もいる。チーム打率は全チームトップの・347を誇る。足を絡めた機動力もあり、四死球や敵失で出塁すると、無安打でも得点できるのが強みだ。

 守備もかんぺきだ。遊撃手の北寒寺はプロ並みの華麗なプレーを見せる。守りの要・山本は、競合チームの監督をして「旭化成の頭脳」と言わしめるほど巧みなリードをする。失策は1試合に1つ出るかどうかだ。鈴木監督はオーソドックスな采配を揮う。

住友林業 稲田は防御率トップの自責0

 数字の上で劣勢の住林は、どう王者に立ち向かうか。興味はこの1点につきる。これまでエース柴田らを擁し、5度も4強入りを果たしている強豪チームだが、ドーム進出をことごとく逃がしてきた。

 今年もチーム事情はこれまでとよく似ている。とにかく投手力が安定している。エース稲田に西野、芝原、柴田ら投げられる投手が何人もいる。なかでも稲田が今期絶好調。17回以上投げ自責点はゼロ。水曜ブロック防御率トップだ。制球に課題があり、これまで力んで自滅したケースが目立ったが、これも解消しつつある。

 「住林ののび太くん」こと新人の西野投手の評価も高い。準決勝戦では2番手として登板して好投した。抑えは技巧派の芝原。かつてのエース柴田は肩痛があり登板はどうか。

 チーム打率・217が語るように課題は攻撃力だ。主砲の遠藤が準決勝戦で肉離れを起こしたのも不安材料だ。打率4割の松本、3割打者の長岡らの奮起に期待したい。下位打線を打つ足のある大坂にも注目したい。

 守りも堅い。注目したいのは監督も務めるベテラン鈴木捕手のリードだ。新人の西野を好リードしたように、チームをドームに導いた影の功労者と言ってよい。巧みなリードで強打の旭化成を抑えるシーンがあるかもしれない。旭化成ベンチをかく乱する奇襲作戦もあるか。


(牧田 司記者12月9日)

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